年末年始やお祝いの席を華やかに彩るカニ。でも、通販で購入するとなると「身がスカスカだったらどうしよう」「鮮度は大丈夫?」と不安になりますよね。
実は、カニ通販で失敗する人には共通点があります。それは価格だけで選んでしまうこと。安さに飛びついた結果、解凍したら身が痩せていた、味が水っぽかったという声は後を絶ちません。
本当に美味しいカニを通販で手に入れるには、販売店の信頼性、産地、加工方法、そして口コミをしっかりチェックすることが重要です。
この記事では「間違いないカニ通販サイト」を厳選してご紹介します。
カニの種類別の特徴(ズワイガニ、タラバガニ、毛ガニ)、失敗しない選び方のポイント、お得な購入時期まで徹底解説します。
間違いないカニ通販サイトおすすめランキング
1位:かに本舗(匠本舗)
「かに本舗」は、ネットショップ大賞で14年連続1位を獲得するなど、カニ通販業界において圧倒的な実績と知名度を誇るリーディングカンパニーです 。
社長自らが現地に赴き、大量に買い付けることで、高品質なカニをリーズナブルな価格で提供することを実現しています。
「身がぎっしり詰まっていて美味しい」「ボリュームがあって満足」といった好意的な口コミが多数寄せられています。
一方で、「繁忙期には配送が遅れることがある」「人気商品はすぐに売り切れてしまう」といった声も一部で見られます。しかし、その総合力の高さから、初めてカニ通販を利用する方からリピーターまで、幅広い層に最もおすすめできるサイトと言えるでしょう。
- 圧倒的な実績と信頼性
長年の運営実績と数々の受賞歴が、その信頼性を物語っています。 - 高いコストパフォーマンス
大量仕入れにより、品質の高いカニを他社よりも安価に提供。 - 豊富な品揃え
定番のズワイガニやタラバガニはもちろん、大人数向けの特大セットや訳あり品まで、幅広いニーズに対応しています。
2位:かにまみれ
「かにまみれ」は、「量より質」を徹底し、「全品訳なし」をコンセプトに掲げる高品質志向の通販サイトです。
脚が折れていたり、身入りが少なかったりする「訳あり品」を一切扱わず、厳選された一級品のみを取り揃えています。
価格は他のサイトと比較して高めに設定されていますが、その分、品質に対する満足度は非常に高いです。
「特別な日には、本当に美味しいカニを味わいたい」と考える、品質を最優先するユーザーに最適な選択肢です。
- 品質への徹底したこだわり
「訳なし」を保証し、味、身入り、見た目のすべてにおいて最高品質のカニを提供。 - 高い顧客満足度
利用者からは「一度食べたら他では満足できない」「価格は高いが、それに見合う価値がある」といった絶賛の声が多く、リピーター率の高さも特徴です。 - 透明性の高い情報提供
産地や加工地、品種といった情報を正確に開示しており、安心して購入できます。
3位:越前かに問屋 ますよね
福井県に拠点を置く「越前かに問屋 ますよね」は、特にコストパフォーマンスの高さで人気を集める通販サイトです。多くの商品が送料無料で提供されており、手頃な価格で美味しいカニを楽しめます。
品質面では「かにまみれ」のような最高級志向ではありませんが、「手軽に、お得に、美味しいカニを食べたい」というニーズに完璧に応えてくれるサイトです。
調理の手間を省きたい方や、気軽にカニを楽しみたいファミリー層におすすめです。
- 優れたコストパフォーマンス
送料無料の商品が多く、全体的に価格設定がリーズナブルです。 - 加工品の充実
面倒な殻むきが不要な「むき身」や「カット済み」の商品、手軽に鍋やしゃぶしゃぶが楽しめるポーションタイプなどが豊富に揃っています。 - 楽天での高評価
大手ECモールである楽天市場でも高い評価を獲得しており、多くのユーザーから支持されています。産地や加工地、品種といった情報を正確に開示しており、安心して購入できます。
カニ通販サイトでよくある失敗
カニ通販を利用して「失敗した…」と後悔する人は少なくありません。ここでは、実際によくある失敗例とその原因を詳しく解説します。
1. 身がスカスカ・痩せている
最も多い失敗がこれです。解凍してみたら、殻の中に身がほとんど入っていなかった、というケースです。
特に激安サイトでは、身入りの悪いカニを安く仕入れて販売していることがあります。
- 脱皮直後の「若ガニ」を使用している
- 冷凍・解凍を繰り返している
- 加工から時間が経ちすぎて
2. 水っぽくて味が薄い
カニを食べたのに「何か物足りない」「味がしない」と感じる失敗です。
グレースは乾燥を防ぐために必要ですが、厚すぎると実際の身の量が少なくなります。また、自然解凍ではなく急速解凍すると、旨味が流れ出てしまいます。
- グレース(氷の膜)が厚すぎる
- 急速冷凍されていない
- 解凍方法を間違えた
3. 表示重量と実際の身の量が違う
「1kgと書いてあったのに、殻を除いたら半分以下だった」という不満もよく聞かれます。
良心的な通販サイトは「殻付き重量」「身入り率」などを明記しています。曖昧な表記のサイトは要注意です。
- グレースや殻を含めた重量表示
- 「総重量」と「可食部」の区別が不明確
- そもそも表記が不正確
4. 鮮度が悪い・臭みがある
カニ特有の臭みが強く、美味しく食べられないケースです。
新鮮なカニは甘みがあり、臭みはほとんどありません。臭いがきついのは鮮度管理に問題がある証拠です。
- 水揚げから冷凍までの時間が長い
- 保管状態が悪い
- 賞味期限が近い商品を送っている
5. 写真と実物が全然違う
「サイトの写真は立派だったのに、届いたものは小さくて貧相」というギャップも多い失敗例です。
実際の購入者が投稿した写真付きレビューがあるサイトを選ぶことが重要です。
- サイズ表記が曖昧(L、2Lなどの基準が不明)
- プロが撮影した別商品の写真を使用
- 実物の写真レビューがない
6. 価格の安さだけで選んでしまう
「とにかく安いサイトで!」と選んだ結果、上記のような失敗をすべて経験する羽目になることも。
カニには適正価格があります。相場より大幅に安い場合は、必ず理由があります。訳あり商品でも、足折れ程度なら問題ありませんが、身入りが悪い、鮮度が落ちているなどの理由だと避けるべきです。
- 相場を知らずに飛びつく
- 「訳あり」の理由を確認しない
- 送料込みの総額を計算していないがない
7. 返品・キャンセルができない
届いた商品に問題があっても、返品や交換に応じてもらえないトラブルです。
信頼できる通販サイトは、品質に問題がある場合の対応を明記しています。購入前に必ず確認しましょう。
- 返品規定を確認していない
- 生鮮食品は返品不可と一方的に決められている
- 問い合わせ先が不明確
失敗を防ぐための基本チェックポイント
これらの失敗を避けるために、最低限確認すべきポイントは以下の通りです。
- 産地と水揚げ時期が明記されている
- 重量表示が明確(グレース込み・抜きなど)
- 実際の購入者レビューが多数ある
- 返品・交換規定が明記されている
- 会社情報(住所・電話番号)が明確
- 相場から大きく外れた価格設定ではない
カニをネット通販で買うときに注意すべきポイント
年末年始は在庫や偽装写真、到着遅延などのトラブルが増えます。通販サイトでカニを買う時は以下のポイントをチェックしましょう。
- 可食部率
(殻込み重量か・ポーション何%食べられるか)が明記されている。 - サイズ表記
(2L/3L/4L)に基準説明があり、写真と重量が整合している。 - 加工形態
(生/ボイル・冷凍/冷蔵・グレーズ有無)と解凍手順が具体的。 - 配送・指定
(到着可能日/時間帯/離島可/同梱可)と返品・再送ポリシーが明確。 - 口コミの質
(実食写真、重量実測、ドリップ量の記述)を確認し、低評価の理由も読む。
配送・品質保証で見るべきポイント
- 到着可能日の明記
繁忙期は“◯日以降出荷”が多いです。イベント日(クリスマス/大晦日/元旦)に届くか必ず確認。 - 温度帯・再配達
冷凍→常温受け取り不可。再配達時の温度逸脱は自己責任扱いのことも。 - 破損・身入り不良時の対応
写真提出で再送/返金可か、期限は到着から◯日以内か。 - 特商法表記/実在性
- 住所・電話・運営会社の記載、コール可能時間、過去の対応の評判。
“写真は良いけど実物が微妙”を避けるチェック
- 殻込み重量か可食重量か
1kg表記でも殻が重いと実質が減ります。ポーションは可食部率の明記が必須。 - サイズの根拠
2L=◯◯g/本などの目安が商品説明にあるか。脚の本数と総重量が合致しているか。 - 部位ミックス率
肩肉・小脚の混入率が“お得感”に見えて実は単価調整のことも。混合比率の記載を確認。 - グレーズ(氷膜)表記
グレーズ除去後の正味重量が書かれているか。 - 写真の氷晶/霜
白く粉をふいたような冷凍焼けは劣化のサイン。写真が過剰に明るいだけで実は白っぽい例も。
カニの種類と有名な産地
日本の通販で人気のカニは、主にズワイガニ、タラバガニ、毛ガニの3種類です。
それぞれ全く異なる特徴を持っています。
ズワイガニ
特徴
- 繊細で上品な甘みが特徴
- 身が柔らかく、ほぐれやすい
- カニ本来の風味を楽しめる
- 価格と品質のバランスが良い
主な産地
1. 山陰地方(鳥取・島根)
- ブランド名:松葉ガニ
- 旬:11月~3月
- 特徴:身入りが良く、甘みが強い。最高級品は「五輝星(いつきぼし)」として200万円を超える値がつくことも
2. 福井県
- ブランド名:越前ガニ
- 旬:11月~3月
- 特徴:皇室献上の歴史を持つブランドガニ。身の締まりと甘みのバランスが絶妙
3. 北海道(オホーツク海)
- 旬:4月~5月
- 特徴:春に獲れる「本ズワイガニ」。比較的リーズナブルで通販でも人気
4. ロシア・カナダ産
- 通年流通(冷凍)
- 特徴:日本近海産より価格が安く、通販でよく見られる。品質は加工方法次第
おすすめの食べ方
- カニしゃぶ、カニ鍋
- 刺身(生食用の場合)
- 焼きガニ
- カニ雑炊
タラバガニ
特徴
- ボリューム満点の太い脚
- プリプリとした食感
- 淡白だが食べ応え抜群
- 実は「ヤドカリ」の仲間(生物学上)
主な産地
1. 北海道(オホーツク海、根室)
- 旬:11月~2月(流氷が来る時期)
- 特徴:国産タラバガニは希少で高価。身入りが良く、甘みがある
2. ロシア(カムチャツカ半島周辺)
- 通年流通(冷凍)
- 特徴:通販で最も多く流通。日本向けに現地で急速冷凍される
3. アラスカ・ノルウェー産
- 通年流通(冷凍)
- 特徴:大型で見栄えが良い。品質は安定している
おすすめの食べ方
- 焼きガニ(バーベキュー)
- カニ鍋
- ボイル(そのまま食べる)
- バター焼き
注意点
タラバガニとして売られている商品の中に、**「アブラガニ」**という別種が混ざっていることがあります。アブラガニはタラバガニより味が劣り、価格も安いため、産地と種類をしっかり確認しましょう。
毛ガニ
特徴
- 濃厚なカニ味噌が最大の魅力
- 身は少ないが、旨味が凝縮
- 小ぶりだが、通好みの味
- 殻が硬く、身を取り出すのにコツが必要
主な産地
1. 北海道(オホーツク海)
- 旬:4月~5月
- 特徴:流氷明けに獲れる毛ガニは身入りが最高
2. 北海道(太平洋側)
- 旬:12月~2月
- 特徴:冬の毛ガニも人気。カニ味噌がクリーミー
3. 北海道(日本海側)
- 旬:6月~8月
- 特徴:夏の毛ガニ。比較的価格が手頃
4. 岩手県
- 旬:1月~3月
- 特徴:三陸産の毛ガニも高品質で知られる
おすすめの食べ方
- ボイル(そのまま食べる)
- カニ味噌甲羅焼き
- カニ味噌と身を混ぜて日本酒と楽しむ
- カニ飯
花咲ガニ
- 産地:北海道根室
- 旬:7月~9月
- 特徴:濃厚な味わい。茹でると赤くなる。希少種で通販でも限定的
ワタリガニ(ガザミ)
- 産地:瀬戸内海、有明海など
- 旬:5月~10月
- 特徴:柔らかい身と濃厚な味噌。主に料亭や郷土料理で使用
カニの旬の時期はいつ?
カニは種類と産地によって旬の時期が異なります。
- ズワイガニ(山陰):11月~3月
- ズワイガニ(北海道):4月~5月
- タラバガニ:11月~2月
- 毛ガニ:産地によって通年(北海道は4~5月が特に美味)
通販で冷凍ガニを購入する場合、旬の時期に水揚げされて冷凍されたものを選ぶのがポイントです。商品説明に「水揚げ時期」が明記されているサイトは信頼できます。
目的別おすすめのカニ
- 贈答用・特別な日:国産ズワイガニ(松葉ガニ、越前ガニ)
- 家族でたっぷり食べたい:タラバガニ(ロシア産)
- カニ味噌を楽しみたい:毛ガニ(北海道産)
- コスパ重視:ロシア・カナダ産ズワイガニ
通販のカニの部位
カニ通販で商品を選ぶとき、「姿」「脚」「ポーション」など様々な種類があって迷いますよね。同じカニでも、部位や加工方法によって食べ方や価格が大きく変わります。
カニ通販では、主に4つの部位が販売されています。それぞれの特徴を比較表で確認しましょう。
「姿」
カニ一杯をまるごと販売している形態です。
特徴:
- 脚、胴体、カニ味噌がすべて揃っている
- 最も豪華で見栄えが良い
- 自分で捌く必要がある
- 可食部は全体の30~40%程度
メリット:
- カニ味噌が楽しめる(特に毛ガニ)
- 贈答用として最適
- カニを捌く体験も楽しめる
- 甲羅をお皿代わりに使える
デメリット:
- 捌き方を知らないと食べにくい
- 殻や内臓の処理が必要
- 可食部の割合が低い
- 冷凍庫のスペースを取る
おすすめの調理法:
- ボイル(そのまま食べる)
- カニ味噌甲羅焼き
- カニ鍋
こんな人に向いています:
- お祝いや記念日に使いたい
- カニ味噌が好き
- 贈答品として購入したい
「脚」
カニの脚だけを販売している商品で、通販で最も人気の高い部位です。
特徴:
- 身がたっぷり詰まっている
- 食べやすく無駄が少ない
- カニ味噌は付いていない
- 可食部は50~60%程度
種類:
- 肩付き脚:付け根の肩肉も付いている(ボリューム満点)
- 脚のみ:純粋に脚だけ
- 訳あり脚:折れや傷があるが味は同じ(コスパ◎)
メリット:
- 身の部分が多く満足度が高い
- 捌く手間が少ない
- 価格と量のバランスが良い
- 様々な料理に使える
デメリット:
- カニ味噌は食べられない
- 姿よりは見栄えが劣る
おすすめの調理法:
- カニしゃぶ
- 焼きガニ
- カニ鍋
- そのまま食べる
こんな人に向いています:
- 家族でたっぷり食べたい
- カニの身をメインに楽しみたい
- コスパを重視したい
「爪・爪下」
カニのハサミ部分です。タラバガニの爪は特に大きく人気があります。
特徴:
- 身が太くて食べ応え抜群
- 見た目がインパクト大
- 殻が硬いので割る道具が必要
- 可食部は40~50%程度
メリット:
- 豪快に食べられる
- パーティーで盛り上がる
- タラバガニの太い身を堪能できる
- 比較的リーズナブル
デメリット:
- 殻が非常に硬い
- 専用のハサミやナイフが必要
- 身を取り出すのに時間がかかる
おすすめの調理法:
- 焼きガニ
- バーベキュー
- バター焼き
- そのまま食べる
こんな人に向いています:
- バーベキューやパーティーで使いたい
- タラバガニの太い身が好き
- 豪快に食べたい
肩肉
脚の付け根部分の肉です。「肩」や「肩下」とも呼ばれます。
特徴:
- 身が詰まっていて甘みが強い
- 最もコスパが良い部位
- 殻を剥くのに少し手間がかかる
- 可食部は60~70%程度
メリット:
- 価格が安い
- 身入りが良く味も濃厚
- 料理に使いやすい
- 無駄が少ない
デメリット:
- 見栄えは劣る
- 殻が複雑で剥きにくい
- 贈答には向かない
おすすめの調理法:
- カニ鍋
- カニ雑炊
- カニ飯
- カニクリームコロッケ
こんな人に向いています:
- とにかくコスパ重視
- 料理に使いたい
- 家庭で気軽に楽しみたい
加工方法の違い
カニは部位だけでなく、加工方法によっても食べ方や価格が大きく変わります。
ボイル(茹で)
加熱調理済みの状態で冷凍されているもの。通販で最も多く流通しています。
特徴:
- すでに茹でてある
- 解凍するだけで食べられる
- 職人が絶妙な塩加減で茹でている
- 初心者に最適
メリット:
- 失敗が少ない
- 調理の手間がかからない
- すぐに食べられる
- 塩加減が完璧
デメリット:
- 再加熱すると身が固くなる
- カニしゃぶには向かない
- 調理の自由度が低い
注意点: グリルで焼きすぎると水分が抜けてパサパサになります。温める程度にとどめましょう。
おすすめの食べ方:
- 解凍してそのまま食べる
- 軽く炙る程度
- カニサラダ
- カニサンドイッチ
向いている人:
- 初めてカニ通販を利用する
- 手間をかけずに食べたい
- 確実に美味しく食べたい
生(なま)
未加熱の状態で冷凍されているもの。「生冷凍」とも呼ばれます。
特徴:
- 加熱していない状態で急速冷凍
- 調理方法の自由度が高い
- 鮮度が良ければ刺身でも食べられる
- やや上級者向け
メリット:
- 加熱調理で旨味が最大限引き出せる
- カニしゃぶに最適
- 刺身で食べられる(生食用の場合)
- 自分好みの味付けができる
デメリット:
- 必ず加熱調理が必要(生食用以外)
- 加熱しすぎると身が縮む
- ボイルより手間がかかる
注意点:
- 「生食用」と明記されていない限り、必ず加熱してください
- 加熱は手早く、火を通しすぎないのがコツ
- カニしゃぶは10秒程度サッとくぐらせる
おすすめの食べ方:
- カニしゃぶ(最適)
- 焼きガニ
- カニ鍋
- 刺身(生食用のみ)
向いている人:
- カニしゃぶを楽しみたい
- 調理の自由度を求める
- 刺身で食べたい
ポーション
殻を半分または一部剥いた状態の商品。近年人気が急上昇しています。
特徴:
- 片側の殻だけ剥いてある
- 食べやすさNo.1
- 調理の手間が省ける
- やや割高だが満足度は高い
種類:
- 半むきポーション:片側の殻のみ除去
- むきポーション:殻を完全に除去(次項で詳しく説明)
メリット:
- 殻を剥く手間が不要
- 子どもや高齢者でも食べやすい
- カニしゃぶがサッとできる
- パーティーで大活躍
デメリット:
- グラム単価が高い
- 殻付きより風味が落ちることも
- 解凍時に乾燥しやすい
おすすめの食べ方:
- カニしゃぶ(サッとくぐらせるだけ)
- 天ぷら
- バター焼き
- グリル焼き
向いている人:
- とにかく楽に食べたい
- 小さな子どもがいる家庭
- パーティーで多くの人に振る舞いたい
- カニしゃぶを手軽に楽しみたい
むき身
完全に殻を取り除いた身だけの商品。可食部100%です。
特徴:
- 殻が一切ない
- 料理にすぐ使える
- 最もグラム単価が高い
- 業務用としても人気
メリット:
- 可食部100%で無駄がない
- 調理が簡単
- 料理のバリエーションが豊富
- 下処理が不要
デメリット:
- 価格が最も高い
- 殻付きより風味は落ちる
- そのまま食べるには物足りない
おすすめの食べ方:
- カニ玉
- カニクリームコロッケ
- カニチャーハン
- カニサラダ
- カニグラタン
- かに玉あんかけ
向いている人:
- 料理に使いたい
- 下処理の時間を省きたい
- 加工食品を作りたい
- レストランや料理教室
カニの部位別の価格相場(1kg あたり)
部位や加工方法によって、価格は大きく異なります。以下は一般的な相場です(種類や産地により変動します)。
部位・加工方法 | 価格帯(税込) | 可食部 | コスパ評価 |
---|---|---|---|
姿(ボイル) | 8,000~20,000円 | 30~40% | △ |
脚(ボイル・殻付き) | 6,000~15,000円 | 50~60% | ◯ |
脚(生・殻付き) | 7,000~16,000円 | 50~60% | ◯ |
ポーション(生) | 8,000~18,000円 | 80~90% | ◎ |
むき身 | 10,000~25,000円 | 100% | ◯ |
肩肉(殻付き) | 5,000~10,000円 | 60~70% | ◎ |
爪・爪下 | 6,000~14,000円 | 40~50% | ◯ |
訳あり脚 | 4,000~8,000円 | 50~60% | ◎ |
価格差のポイント
高くなる要因:
- 国産(特に北海道、山陰産)
- 旬の時期に水揚げされたもの
- 加工の手間(ポーション、むき身)
- ブランドガニ(松葉ガニ、越前ガニ)
安くなる要因:
- ロシア・カナダ産
- 訳あり品
- 加工が少ない(殻付きのまま)
- 肩肉などのマイナー部位
カニのグレース(氷の膜)について
冷凍カニを購入する際、必ず知っておくべきなのがグレースです。
グレースとは?
カニの乾燥や酸化を防ぐため、表面に吹き付けられた薄い氷の層のこと。カニを保護する重要な役割があります。
グレースの適正量
- 適正:10~20%
- 過剰:30%以上
- 薄すぎ:5%以下(乾燥しやすい)
悪質な業者の手口
一部の業者は、グレースを過剰にかけて重量を水増ししていることがあります。
例:
- 表示:「タラバガニ脚 1kg」
- 実際:グレース400g + カニ600g
実質的にカニは600gしかないのに、1kg分の価格を払うことになります。
見分け方
良心的な通販サイトの表記:
- 「内容量1kg(グレース込み)、正味約800g」
- 「グレース率:約15%」
- 「解凍後の実重量:約850g」
注意が必要な表記:
- グレースについて一切記載がない
- 「内容量1kg」のみで詳細不明
- 写真が不自然に氷で覆われている
確認ポイント
購入前に必ずチェックしましょう:
- グレース込みか除外か
- グレースの割合
- 解凍後の正味重量
カニの「訳あり」商品とは?
通販でよく見かける「訳ありカニ」とは、見た目や規格にやや難があるため、正規品よりも割安で販売される商品のことです。
品質自体に大きな問題があるわけではなく、正規品の30~50%オフで買えるうえに、「味は正規品と同じ」でお得に購入できるケースが多いです。
お得な訳あり(品質に問題ない)商品の特徴は下記の通りです。
- 脚が折れている
- サイズが不揃い
- 殻に傷や色ムラがある
- 規格外サイズ
身入りが悪いカニや、訳ありの理由が不明確(記載がない)場合は避けましょう。
